寒天は水の吸収率が高く腹持ちをよくしたり、便通を促し、腸内環境をよくする働きがあります。
原料はテングサ科、オゴノリ科などの紅藻類(こうそうるい)という種類の海藻で食物繊維がとても豊富な食材です。
またカルシウムやマグネシウムなどのミネラル類も含有しています。
寒天の旬は4月から10月で夏向きの海藻といわれています。
冷たいものをとりすぎてしまうと腸内環境も悪くなります。
腸内環境をよくする働きのある寒天を使った簡単で体に優しいスイーツを作りましょう。
夏みかん入りリンゴジュースゼリー
【材料(4個分)】
・夏みかん……カップに入るお好きな量
・リンゴジュース(ストレートタイプ)……1.5〜2カップ
・棒寒天……2〜3g ※粉寒天の場合は3〜5g
・塩……微量(ひとつまみの1/16ほど)
・水……適量(リンゴジュースの濃さで変えてお好みの濃さにする)
【作り方】
①棒寒天は汚れを取るように軽く洗う。
スポンジのようになるので、ちぎってボウルに入れ、ヒタヒタより少なめの水で20〜30分ほど浸水させる。
※浸水させることで早く煮え、しっかりと溶ける。
また、細かくちぎる事で溶けるのが早くなる。
②夏みかんの皮を剥く。
※皮の剥き方
③種は取り除き、実を器に入れる。
実を取り出した皮にまだジュースが残っていれば絞って器にいれる。
③鍋に浸水した寒天、リンゴジュース、味が濃いようであればお好みの味になるように水を適量、分量の塩を入れる。
泡立て器で混ぜながら、ふきこぼれに注意しつつ、弱火〜中火で調整しながら沸騰させる。
※沸騰するまで混ぜることにより、寒天が鍋底で固まらず溶けやすくなる。
目安は泡立て器の先に寒天がつかなくなるまでおこなう。
④沸騰し、寒天が溶けたことを確認してから数分煮ていく。
表面がボコボコしてきたら火からおろして粗熱をとる。
※吹きこぼれてしまうとジュースがなくなってしまうので注意する。
※粗熱を早く取りたい時は、水の入ったボウルに鍋を浸し、ヘラなどで混ぜながら粗熱
をとる。
⑤粗熱がとれたら2の器に注ぎ入れ、冷蔵庫またはそのまま冷やしていく。
【豆知識】
~材料~
寒天には粉寒天と棒寒天があります。
粉寒天はお菓子作りに使いやすく、棒寒天は細かくちぎってお料理などに使えます。
また、棒寒天は精製度が低いという特徴があります。
棒寒天は原型に近く、消化など体への負担が少ないとも言われています。
その時の体調で粉寒天にするか棒寒天にするかを選んでいくとまた違った食感を味
えます。
リンゴジュースはストレートタイプのものがお勧めです。
甘さは濃厚なものが多いので水で薄めて使うと他の材料の味も引き立ちます。
ビタミンCが入っていないものを選ぶと体への負担が少ないです。
~レシピ~
塩をいれるのには理由があります。
塩を入れることで果物の自然な甘みを引き出してくれます。
また、マクロビオティックの考えでは夏みかんやリンゴジュースといった果物は陰陽で
考えると陰性(甘みがあり体を冷やしたり緩めたりしてくれる)の果物となります。
夏に暑いからといって冷たいものを多くとりすぎると陰性に偏りすぎてしまい内臓も冷え
腸内環境が悪くなります。
そうならないように陽性(体を温めたりギュッと締めてくれる)の特性をもつ塩をいれるこ
とでバランスの取れた状態にしてくれます。
~生活~
普段の生活でストレス過多になると体やマインドが緊張します。
そんな時にゆすってフルフルとする状態の寒天の固さが体を緩めてくれ、緊張を和らげ
ることができます。
包丁で切らないといけないほどの状態のものは体をリラックスさせる効果は低くなりま
す。
このフルフル感は寒天の量を変えることでいろいろとアレンジもできます。
ご自身のお好きな固さで楽しむことができます。
キンキンに冷やしたものを食べると、その時は体温が下がり暑さをしのぐことができま
すが、身体は体温をもとに戻そうと働くので、余計に体を熱くしたり、体をギュッと引き
締めて緊張を生み出してしまい、リラックスしにくくなります。
常温よりも少し冷たいものを食べることによって暑い夏を過ごしやすくできます。
参考文献
松木寒天産業株式会社
寒天の総合メーカー 松木寒天産業株式会社 (kanten.co.jp)
ユニテックフーズ株式会社
寒天とは~構造や離水性などの特徴を徹底解説|食品開発ラボ (unitecfoods.co.jp)
伊那食品工業株式会社
かんてんぱぱの寒天教室|伊那食品工業株式会社 (kantenpp.co.jp)
株式会社なにわサプリ
https://naniwasupli.com/contents/agar/
未来キッチン a way of life 波動を高める食事法