ママと子どものための腸活!「甘酒」の効能と使い方《腸の辞典》
「腸活には甘酒がいいらしい」と聞いたことのある方も多いのではないでしょうか?
「飲む点滴」と呼ばれるほど栄養豊富な甘酒。
実は甘酒の選び方次第で、子どもの食事やおやつにも使うことができます。
私自身、甘酒を飲むだけでなく毎日の料理に積極的に摂り入れています。
「腸活」は大人はもちろん、子どもたちの健康や元気にも大きく関わってきます。
今日はママと子どもに嬉しい甘酒の効能や選び方、使い方についてご紹介していきます。
甘酒とは?甘酒の選び方
甘酒には、酒粕に甘味を加えて作る酒粕の甘酒と、米と麹を発酵させて作る麹の甘酒があります。
酒粕の甘酒にはアルコール分があり市販品には砂糖が添加されているものが多く、糖分やカロリーが高め。
麹の甘酒はノンアルコールで麹の消化酵素により米のでんぷんがブドウ糖に分解された自然な甘味が特徴です。
「麹の甘酒」ならお子様も安心して飲むことができます。
市販の甘酒を使用する場合、商品の裏面に記載のある「原材料表示」をチェックします。
原材料が「米」「米麹」だけのものを選びましょう。
酒粕が入っていないもの、かつ人工甘味料や保存料が無添加のものが安心です。
炊飯器やヨーグルトメーカーがあれば甘酒を手作りするのもおすすめです。
甘酒のうれしい効能
腸内環境を整えるには善玉菌(乳酸菌、ビフィズス菌など)を増やすこと、善玉菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖を摂り入れることが必要です。
甘酒はそれらを効率よく摂取できる食材であり、便秘や下痢を改善し、赤ちゃんの腸内環境を整えてくれる働きをします。
また善玉菌の一種である「こうじ菌」が生成する酵素により、消化吸収を助けてくれる働きがあります。
さらに、ブドウ糖や必須アミノ酸、ビタミンB群なども多く含まれており、ママの疲労回復や美容にも嬉しい食材です。
おすすめ!甘酒の使い方①飲み物として朝食後やおやつに
私の長男も生後10か月ごろから甘酒を飲み始めました。
最初は1日1回1さじからスタート。1歳9か月の現在は、おちょこ1/2杯程度の甘酒を水で2倍に薄めたものを毎朝飲んでいます。
甘酒のつぶつぶ感が苦手な子もいるので、その場合はミキサーで滑らかにしてあげるとよいでしょう。リンゴやバナナ、牛乳を加えてスムージーにしても飲みやすくなります。
ただし、栄養満点の甘酒も飲みすぎはNG。
赤ちゃんの腸内環境はまだ未熟なので、飲みすぎると下痢になってしまうことも。
様子を見ながら少量ずつ与えてください。
また飲みすぎてお腹がいっぱいになってしまうのも困りもの。食事に影響がでない程度を心がけましょう。
おすすめ!甘酒の使い方②甘味のある調味料として
優しい甘味のある甘酒は、砂糖の代わりとして料理にも利用できます。
例えば、ふかしたさつまいもやかぼちゃに甘酒をいれてマッシュします。
そのままサラダとして食べてもいいですし、あるいは食べやすい大きさに丸めてフライパンで焼いておやきにするのもおすすめです。
また、いつもは醤油と砂糖で味を付ける煮物も、砂糖を甘酒に置き換えて作ることができます。
パンケーキやプリンなどのスイーツも甘酒を使うと、ほんのり麹の香りがする優しい甘さのスイーツに仕上がります。
甘酒をストレートで飲むのが苦手な方でも、このように毎日の料理に少しずつ甘酒をとりいれることで腸内環境を整えていくことができます。
おすすめ!甘酒の使い方③お肉やお魚、野菜の漬け床として
手作りの甘酒のように、加熱殺菌処理されていない甘酒であれば、タンパク質を分解する酵素「プロテアーゼ」やデンプンを分解する酵素「アミラーゼ」が豊富。
お肉やお魚、野菜を漬けこむことで、食材を柔らかく、旨味も引き出してくれます。
赤ちゃんや小さな子どもは消化機能が未発達。麹の酵素の力で消化吸収の負担を軽減してくれます。
お肉やお魚の場合は、表面に甘酒を塗りラップをして一晩冷蔵庫で寝かせます。
味付けには塩や醤油、味噌などがおすすめです。
調理の際には加熱はしっかりと。
ただし焼く場合には甘酒は焦げやすいので、表面の甘酒を軽く落としてから弱火~中火でじっくり焼くとよいでしょう。
野菜の場合は保存袋で野菜と甘酒を漬けこむと簡単です。酢を加えるとピクルスにも。
切って漬けておくだけの簡単副菜のできあがりです。
いかがだったでしょうか?甘酒はそのまま飲んでよし、料理に使ってよし、の嬉しい万能アイテム。
毎日の料理やおやつに少しずつ摂り入れることで赤ちゃんや子ども、家族の腸内環境を整えてくれます。
腸内環境が整うと、便通改善や疲労回復、肌質改善といった効果が期待できます。健康と元気の源ですね!親子で甘酒ライフを楽しんでみてください。
参考文献
『10kgの減量にたった4か月で成功した管理栄養士が教える「やせ玉」腸活ダイエット』主婦と生活社,加勢田千尋,2020
『アトピー、アレルギーに負けないからだ作り 子どもを強くする麹のごはん』宝島社,伏木暢顕,2014
6歳と1歳の二児のママ。産前産後で悪化した自身の便秘と我が子の便秘をきっかけに腸活に取り組む。
「腸活=発酵食品を取り入れた和食中心の食事法と生活習慣の見直し」の実践で、親子で体調が改善。
「あれもこれも」ではなく、自分の体調と暮らしにあった腸活に取り組むことの重要性を実感。
同じように家族の健康を願うママのために、忙しくても料理が苦手でも続けられる腸活情報を発信中。